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最近の雑誌「なごみ」8月号 中国・朝鮮半島・日本 文房具の魅力

DSC_4505.jpg 最近気になる出版社があって、アマゾンで検索していたら、このような本を見つけました。
 「なごみ」8月号 出版社:淡交社
 特集が「中国・朝鮮半島・日本 文房具の魅力」というもの。
 
 最近、伝統工芸や職人技について関心の高い私。
 母が持っている淡交社の雑誌がとても品質が高くて、じっくり読み込んでいるところでした。
 家にある書物はほとんど古い本だったので、最近の淡交社を知りたくて、ウェブ検索。
 するとこんな素敵な雑誌に出会えました。
 このなごみという雑誌は、茶道の本なのですが、じっくり読むに値する雑誌だと思いました。
 


 同じアジアでも机文化かどうかなどの生活スタイルの差異でも、発展の仕方、文房具の扱われ方が違うというのが面白いです☆
 中国では、書斎の机の上に美術工芸品のような精緻な細工が凝らされた文房具を飾り、愛玩するというスタイル。
 日本では、硯箱の中に、硯・水滴・筆などをコンパクトに仕舞う、というスタイルで、中身よりも箱の外側に蒔絵などを施すことが好まれるようになったそうです。
 また、朝鮮半島では、書斎とは男性の居室のことで、置かれた文具はその男性を象徴するものであったそうです。靴を脱いで上がるという点で中国とは異なり、儒教から倹素質朴で合理的なデザイン、素材が好まれたそうです。
 日本においてだけは、文房具を「愛玩する品」として捉え始めたが遅く、はつい最近、江戸時代以降のこと。
 それまでは、単なる書写道具としての扱われ方だったというのも興味深かったです。
 理由については…、是非お読みください♪
 それぞれ写真も美しく、楽しめます。筆・硯の時代の話なので「今の文房具」とは全然違いますが、趣向を凝らされた品々。文人が自分を象徴するものとして格調高いもの選び、使った姿は、万年筆愛好家にも通じるものがあるのでは…と思いました。
 文房具好きの方にはおすすめです。
 ちょうどお知らせが入っていました。
 夏季展
 「文房具 書院を飾る」
 とても興味深いのですが、場所が京都なんです。
 私は行くのは無理ですが、 
 以下、「茶道資料館」のページより転載しますので、ご検討下さい。

[会    期] 平成 21年 6月20日(土)~9月23日(水・祝)
[休 館 日] 月曜日(但し7月20日、9月7日・21日は開館)
8月3日(月)~8月17日(月)
[開館時間] 午前9時30分~午後4時30分 (入館は午後4時まで)
[入 館 料] 一般500円、大学生400円、中高生300円、
[後    援] 文化庁(関西から文化力、関西文化圏)・京都府・
[会 場(問い合わせ先)]
茶道資料館
〒602-8688
京都市上京区堀川通寺之内上る裏千家センター内
TEL 075(431)6474 FAX 075(431)3060
http://www.urasenke.or.jp
[交    通] ・ JR京都駅より 市バス9番 堀川寺ノ内下車
    ・ 阪急大宮駅より 堀川四条から市バス9、12番
                堀川寺ノ内下車
・ 京阪出町柳駅より市バス201・203番 堀川今出川下車
                堀川通東側を北へ徒歩10分
・ 地下鉄烏丸線鞍馬口下車 西へ徒歩15分

[内    容]
 表記文字として漢字を使用し、それを書写する道具として筆と墨を用いる文化は中国、朝鮮半島、日本と共通する文化です。いずれも中国を起源とし、朝鮮半島や日本ではその優れた文化を積極的に受容してきましたが、一方で自らの生活・文化に合わせて変化・発展させるという工夫も同時に行ってきました。そのため、同じ文化圏にあっても国によって文房具に特徴があり、違いがあります。
 中国において「文房」とは、もともと宮中で文書を司る官職、またはその部屋のことを意味し、後に文人の書斎をも意味するようになりました。唐・宋代の、政治・文化の担い手であった文人たちは書斎を書画で飾り、琴を奏で、香を焚いて心身を清め、自らの小宇宙を作り上げていました。書写に欠かせない筆・墨・硯・紙は「文房四宝」と呼ばれ、文人の書斎を形成する最も重要な道具でした。特に、武人が刀を愛するように、文人は硯に魂が宿ると考え、愛用の硯に詩文を刻し、吉祥の図案を彫刻して賞玩しました。中国の文房具は単なる書写道具ではなく、こうした文人の思考を強く反映して発展した美術工芸品としての側面を持ちます。
 一方、日本では、古代に中国や朝鮮半島から文房四宝が舶載し、曇徴によって紙と墨の製法技術も伝わったと言われています。以後、文房四宝は現在に至るまで千数百年にわたって日本文化と密接な関係を持ちながら発展してきました。また、筆、墨、硯などを一つにまとめて収納する硯箱は蒔絵の技術と結びつき、日本において独自の発展を遂げてきた文房具の一つと言えます。
 今回、展覧会の前期には中国や朝鮮半島からの舶載品に加え、日本で生産された文房四宝やその周辺道具についての特徴を紹介。後期では富岡鉄斎や川端龍子、熊谷恒子などが書画の制作に日常使用していた文房具も紹介いたします。

[主な作品] 木蘭墨・九子墨(黒川古文化研究所蔵)
萬暦年製筆(永青文庫蔵)
黄瑪瑙筆洗(有鄰館蔵)
長方硯 銘「龍淵」(萬福寺蔵、後水尾法王所持)
澄泥斧硯・古銅雨龍形筆架(徳川美術館蔵)
犀角筆洗(泉屋博古館蔵)
矢立十点(俵美術館蔵)ほか
                   前・後期に分けて約140点展示予定

2 Comments

  1. avatar

    こうたろう

    2009年9月6日 at 10:26 PM

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    日本製の硯は中国の端渓などに及ばず、そのために硯を入れる箱に力が注がれたという話がありますね。
    一方、筆は日本製の方が優れているようです。
    加工技術に秀でていても原材料ばかりはどうしようもないですよね。
    関心はありますが、ただ今手を出せずの現状です(笑)
    ただ、同じ石でも「砥石」に関しては日本製の中にはすごいものがあるようですね。
    それがために「日本刀」というものを作ることが出来たというわけでもあるのでしょうね。
    ところで、今年の春頃に「五島美術館」では“古今の筆の展示会”が催されました。
    数年前の、副島種臣の書の展示会がすごかっただけに、今回の展示もすごかろうと思われ、しかし行けずで残念でした。

  2. avatar

    みーにゃ

    2009年9月7日 at 11:43 PM

    SECRET: 0
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    ごぶさたしています!
    > 日本製の硯は中国の端渓などに及ばず、そのために硯を入れる箱に力が注がれたという話がありますね。
    ええ、そのようですね!
    > 一方、筆は日本製の方が優れているようです。
    > 加工技術に秀でていても原材料ばかりはどうしようもないですよね。
    なるほど、そうですか~!アジアといっても、各国まったく趣がことなるようでしたが、日本のものが一番目になじむというか、心引かれることが多かったです。
    > 関心はありますが、ただ今手を出せずの現状です(笑)
    こうたろうさんは、美術系のことだけでなく、工芸品にも通じていらっしゃいそうで、いろいろ教えて頂きたいです。
    > ただ、同じ石でも「砥石」に関しては日本製の中にはすごいものがあるようですね。
    > それがために「日本刀」というものを作ることが出来たというわけでもあるのでしょうね。
    なるほどそうですか!…砥石も天然もののいいものはものすごく高価で、これもン万円と教えてもらったばかりです、木工家の数野さんに。
    > ところで、今年の春頃に「五島美術館」では“古今の筆の展示会”が催されました。
    > 数年前の、副島種臣の書の展示会がすごかっただけに、今回の展示もすごかろうと思われ、しかし行けずで残念でした。
    副島種臣というと幕末の?そうですか書を嗜まれる方とは知りませんでした。
    美術展、展覧会の類は意外とあっという間に終わってしまうものですね。といっても、私はアンテナがまだまだなだけに、知らないうちに終わっていることも多いのですけど。

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