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世界の庭園デザイナー、石原和幸先生の講座で寄せ植えを体験!

英国チェルシーフラワーショーで4度も金メダルを獲られている今や世界の庭園デザイナー石原和幸さんの講座を受講!このゴールデンウィークに、私が家を建てた建設会社でのイベントがあり、参加のチャンスを得ることができました。

チェルシーフラワーショーとは、英国王立園芸協会が主催し、毎年5月にチェルシー(ロンドン市内)で開催される伝統行事。
世界の庭園デザイナーが賞を取ることを夢見る世界最古で100年の伝統があるショーで、いざ出展できることになっても設営にかかる費用は最低でも5000万円ともいわれている!?規模の大きなものだそうです。そこに乗り込むにはどのデザイナーも命がけ。そんなショーで4冠達成というのは偉業だそうです。
英国では嫌われがちな苔を多用して、”moss man”と言われたりもしながらも、昔からそこに存在し続けたかのような庭を演出する手腕に、苔の価値が上がってきているそうです。2013年のフラワーショーはまさにこれからということで、講座を終えてイギリスに向けて出発されました。

さて、講座の風景。
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金メダルを見せてくださる先生。とても気さくで話も上手!笑いが絶えません。

先生の庭造りの原点は、幼少時代を過ごした長崎の風景だそうです。
敗戦後、親戚や地元の人が身を寄せるように過ごした、貧しくも生きる力に満ちていた場所、段々畑の風景がいつも心にあるそうです。夏の夕暮れ、いっせいに飛び立つ蛍の群れ。その里山の風景は心に焼き付いているそうです。
そういう里山の風景を日本や世界のいろいろなところに作り出すことができれば、もっと世界は豊かに、もっと平和になるだろう・・・という思いで庭造りをしているそうです。

大きくても、小さくてもそんな庭がいたるところにあれば、心を休めることができそうですよね。
熱い思いに感動しました。

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今回の寄せ植えは、チェリーセージ・ブラキカム・アジアンタムなどを寄せ植え、すきまには苔をしきつめるというもの。
簡単なので数分で終わります、との言葉通り、実演はあっという間に終わりました。

下は水ごけを使って保水力を高めています。
寄せ植えをするときのポイントを伺いました。

・鉢には表と裏があるので太陽を向いて育った方をしっかり見て、正面に据える
・縦に植えるのではなく、横に倒して植えると動きがつく(アジアンタムは倒して植えました)
・全体の形を考えて、「上に伸びるもの」「丸くなるもの」「垂れるもの」を組み合わせるとうまくいく
・種類をたくさん植える。(枯れたものは取り替えるなどしていけば、綺麗に保つことができる)
・肥料は怠りがちだが、大事。HB101という肥料を1000倍で薄めたものを週1回与えるのがオススメ
・今回使った「苔」は「ハイゴケ」というもので、ホームセンターではまだ出回っていない。山陰地方の町おこしで作っているもので、とても使いやすいもの。ネットで入手可能。
・出来上がったらたっぷり水をあげること!毎日決まった時間に水をあげること!

横に倒して植えるテクニックや、決まった時間に水をあげるというのには結構驚きました。植物も時間が分かるので、もらえる時間を待つそうです。

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家に持ち帰った私の作品。
この私の小さな庭も心を癒し休めるものになるはず。大事に育てたいと思います。

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