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神奈川県の文化芸術のポータルサイト「マグカル」で書いた記事:ピアニスト 梯剛之さんへのインタビュー

昨年の夏前から神奈川県の文化芸術のポータルサイト「マグカル・ドット・ネット」でライターとして記事を書いています。

マグカルのロゴ

「神奈川県では、文化芸術の魅力で人を引きつけ、地域のにぎわいをつくり出す、マグネット・カルチャー(マグカル)の取組を推進しています」

マグカルとは

私が以前からファンだったピアニストの梯剛之(かけはしたけし)さんにインタビューすることが出来ました。良かったら記事を読んでくださいね。

盲目のピアニスト梯剛之さんに聞く、半生と今後の展望

取材の経緯

梯剛之(かけはし・たけし)さんは、盲目でありながらロン=ティボー国際コンクールピアノ1998で第2位。第14回ショパン国際ピアノコンクールでワルシャワ市長賞を受賞するなど、輝かしい経歴を持つピアニストです。

私の母がファンクラブに入って梯さんを応援していて、私がコンサートに行ったのが5年くらい前です。梯さんのピアノのタッチは軽く、音が澄んでいて、弾き方は淡々としてシンプル。でもその分、その作曲家の思いを伝えているのではないかしら、と感じました。いつもコンサートでは心が洗われるように感じます。

私がマグカルのライターになった際には、神奈川県でも梯さんは多数公演を行なっているのでインタビューできればと思っていました。私が企画書から書いて、梯さんの快諾のおかげで早々に実現しました。ありがたいことです。

軽妙で人の心に響くタッチの秘密、恩師との26年間と今後の目標を伺いました。写真も私が撮らせていただきました。

盲目のピアニスト梯剛之さんに聞く、半生と今後の展望

取材の感想

私は兼ねてから聞きたかったことや、ご著書「いつも僕の中は光」をもう一度読み込んで質問しましたが、梯さんは何のメモも持たずに、よどみなくすらすらと言葉が出てきます。その様子に、なんと頭の良い方なのかしらと驚きました。抒情的な言葉が次から次へと出てきて、言葉の表現力も豊かです。長く師事されたエリザベート・ドヴォラック=ヴァイスハール教授のことをどんな方か聞いたところ「柳のようにしなやかで、しっかりとした幹を持ちながら、心は風に揺れる葉のように繊細です」「一見冷たそうに見えても、中には熱いものが流れていて人情に厚い方」などと言葉があふれ出します。

表現力が素晴らしいだけではなく、この世の表面的なものと奥底に流れるもの、明るいものと暗いもの、動きのあるものと静かなもの、背反するものをしっかり見つめて生きている方のように感じました。生後1ヶ月で眼球を摘出されて、たとえ天性のピアノの才能があったとしても、ここまで生きてくるのはなんと大変で苦しかったことかと思いますが、梯さんはあくまでも明るく優しく素晴らしい方です。ピアノの音色は聴く人の心を優しく癒します。

私はこれからも応援し続けます。

梯剛之 公式ホームページ
子どもに伝えるクラシック公式サイト

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